浮世絵・伝統木版画は繊細な神経と高度な技術の彫り・摺りが求められる!!木版画の素晴らしさ美しさ楽しさを伝える、匠木版画工房ふれあい館!!☆木版画教室生徒募集中☆


by takumihanga

第三回朝香伝統木版画教室作品展

東京日比谷パークスギャラリーで行われていた第三回朝香伝統木版画教室作品展も大盛況の中、無事に終了する事ができました。関係者の皆様には、大変にお世話になり、誠に有難うございました。
また、お忙しい中、遠路はるばる足をお運びくださった皆様に、衷心より御礼申し上げます。
ここで賞を取られた作品をご紹介させていただきます。

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最優秀賞に輝いた H さんの作品「フェリーチェガーデン日比谷」。
自ら描かれた水彩画を多色摺り木版画13版15度摺りの素晴らしい作品になりました。
まさに、筆で描かれたようなタッチに感嘆の声が上がっていました。

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同じく最優秀賞及び、優秀賞の2賞受賞された I さんの作品「口福」左図と右図。小版「こうふく」。
この3作は I さんの集大成とも言えるぼかしぼかしの大作で、各11版43度摺りという、来観者の心を奪う仕上がりとなりました。

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H さんの2点目の作品「レオナルド・ダ・ヴィンチ考案『柳の枝の飾り文様』」も優秀賞に輝きました。
この作品は、プロの摺師でも取り組むのに難しい作品です。特に、黒いベタと細い線が入り乱れていて、木版画の刷毛で摺るのは、2度摺り3度摺りと重ねて摺らないと黒いベタが綺麗につかない作品で、細い線の見当が非常に難しいプロ泣かせの作品です。見事によくここまで仕上げられました。お疲れさまでした。

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優秀賞の O さんの作品「生きる」。
前回の特別展では、墨線しか出せなかったのですが、お仕事がお忙しい中、今回は色半に取り組み6版7度摺という、浮世絵の基本の板ぼかしも駆使した見る方々に感動を与えた素晴らしい作品になりました。

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奨励賞に輝き、ポスターにもなりました N さんの作品「2013」。
彫りは持ち前の腕でピカイチですが、摺る方でも素晴らしいぼかし摺に仕上がりました。このような作品を見ると、私も木版画制作に取り組みたいと思われる方が出てくるような完璧に近い創作版画になりました。

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敢闘賞を獲得された I さんの作品「猫」。3版5度摺り。
公務員としてお忙しい日々を過ごされておられますので、一年掛りの作品となりました。細いヒゲと猫の体の細かい点々は、非常に難しい彫りでご苦労されたことと思います。また虹のように色の変化のぼかしも素敵に仕上がり、猫の視線には希望の未来を見据えたように感じ取れました。

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同じく敢闘賞に輝いた T さんの作品「ストック」。
4版4度摺りですが、浮世絵の基本を学ばれ、重ね摺りに挑戦されました。浮世絵では、紫色を出すためには、藍と紅、草色を出すためには、黄色と藍を重ね摺りします。このストックは4色摺りですが、重なった紫と草が出ておりますので、6色をとなっております。地墨線も浮世絵のように細く、全体に入っており、 T さんの大作となりました。
最後の最後まで時間との取り組みで、朝4時起きで小刀を入れ、工房に駆けつけた思い出は今でも忘れません。今後も自らの個性を活かし、頑張ってください。

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ご観覧下さいました皆さん、本当に有難うございました。
第四回朝香伝統木版画教室作品展は、明年の1月13日(祝日)~1月19日(日)、上野公園内パークスギャラリー上野で開催致しますので、是非来年も楽しみにお待ちください。生徒の皆さん、自分の持ち味個性を活かし、素晴らしい作品作りに取り組んでください。

木版画って楽しいですね~☆彡
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by takumihanga | 2013-03-05 16:07 | 木版画教室